非常に釣り好きな友人がいまして
休日はほぼ釣り。
晴れでも雨でも釣り。
おそらく頭の中は常に釣り。
昔、趣味を模索中だった頃
何度かお供させてもらったんですが
冷たい波に打たれながら
嬉々として没頭する友人を見て
「釣り」は趣味候補から外れました。
もしその友人に
「なぜそこまでして釣りをするのか」
と聞いたらば
「そこに魚がいるから」
と返ってくるんでしょうか。
福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。
さて、当院に来られるお客様にも
「つりびと」は多くいらっしゃるんですが
その方達がよくつられるのは
タイトルにあるように、魚ではなく「足」
「足裏」や「ふくらはぎ」です。
「朝、起きた時に足がつった」
「布団に入って寝ようとしたら足がつった」
「寝てたら足がつって目が覚めた」
などなど
朝方や夕方〜夜間にかけてが多いようで
そこは「魚釣り」と通ずるところがあるようです。
そもそも「つる」とは
筋肉が勝手に異常な収縮を起こして
元に戻らない状態になることで
医学的には「冷え」「疲れ」「脱水」
などが原因だと言われています。
ただ不思議なことに
足が冷えようが
疲れが貯まろうが
朝方だろうが
夜間だろうが
全く「つらない」って人も多くいるわけで
となると一概に「冷えや疲れが原因」
というのは当てはまらないんですね。
でも、冬場の冷え込んだ時や
よく歩いた日の晩などに
「つる」人が多いのも事実で
そこでその原因を
整体的な考え方でもう少し深掘りしてみると
どうやら足首の動きの
滑らかさに関係があるようです。
施術経験上
足のつりを訴えられる方の多くは
足首が硬かったり
足首が回らなかったりと
とにかく足首の動きが悪くて
それに伴って足裏やふくらはぎの筋肉が
パンパンにはっていたり
ゴリゴリに固まっていたり
つまりは、緊張状態になっている。
そしてその「動きが悪い原因」を
もっともっと深掘りすると
足首の「ねじれ」
であることが多いんです。
中でも圧倒的に多い「ねじれ」のパターンは
足首を小指側に倒した形。
この形は
足裏やふくらはぎの筋肉や腱が収縮し
それだけでもう「つりやすい形」で
さらに悪いことに
「足首の動きが制限される形」なんですね。
足首の関節はそもそもが
そうなりやすい構造をしているんですが
そのちょっとした「ねじれのクセ」を
気に掛けることもなく
そのまま当たり前にしてしまうと
日常生活の「歩く」という動きの中で
足首をほとんど動かせていなくて
動かせていないから
「ねじれのクセ」はさらに固まって
さらに動かせなくなって
さらにさらに固まって
という悪循環に入り
そうやってジワジワ
ある程度の土台が出来上がったところに
「冷え」や「疲れ」が引き金となって、つる。
当院では初回の問診時に
足の「つり」の有無を聞くのですが
「つることはない」と答えられる方にも
ねじれて固まっている方は少なくありません。
言わば、「つりびと予備軍」です。
気が向いたら
一度意識してみてください。
簡単な自己チェックとしては
靴裏が「外側だけ」がすり減っていたり
足首を使わない「ベタ足歩き」になってたりしたら要注意です。
以上
なぜ人はつるのか?
そこに『ねじれ』があるから。
という感じですね。