暖かい時期の晴れた日は
自転車(クロスバイク)で散歩します。
この自転車は
兄が乗っていたもので
数年前に兄が他界した後
放置され錆びていたのを修理して
ここ2年ほど乗っていました。
福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。
そんな「遺品」である自転車ですが
乗る機会が増えたこともあり
新しい自転車を購入することにしました。
兄の自転車はサイズが若干小さく
背中が丸まるため
たまにならよくても
頻繁に乗るとなると
整体師としては
姿勢が気になって仕方ないんです。
とはいえ
捨てるのはなにか心苦しく
誰か使ってくれないかなと
そしてせっかくなら
兄を知る人にと
ダメ元でまず、小学生時代からの友人に
電話をかけてみました。
いきさつを話した後
友人から出た第一声は
「あ~ それで俺に1番に声かけてくれたんや」
その友人からすれば別に今
自転車が欲かったわけでもなく
新しいのを買うから古いほうを・・
という「おさがり」のまた「おさがり」で
しかも「遺品」という
ちょっと心理的な重さ付き。
「ありがた迷惑」
と思われても仕方ないくらいです。
普通なら「あ~ でまず俺に声かけたんか」
くらいだと思うんですが
友人は
「かけてくれた」と言葉にしました。
しかも自然にサラッと。
「ありがた迷惑」どころか
感謝のニュアンスが含まれちゃってるわけです。
もう使わないけど
できれば捨てたくない。
という複雑で
身勝手な思いもくんでくれて。
もし逆の立場だったら
そんな言葉、出せただろうか。
「置き場所を作ってみる」とのことで
とりあえず一旦待機中となり
連絡をとるたびに「まだかまだか」と
面白半分で催促するんですが
結果「受け取れない」となったとしても
全く問題ありません。
あの時「感謝」のニュアンスをくれたことに
もう十分感謝しているので。
以上、今回は
整体とは全く関係のない
付き合いの古い
良き友人の話でした。