数年前から夏休みに入ると
子供が喜ぶため
庭にプールを出すんですが
浮き輪でも大変な空気入れは
プールとなると尚更で
空気を抜くのも、まあ大変。
折りたためるほどに
抜き切らないといけないため
絞って絞って絞り出す。
「抜き」に特化した構造の栓が
開発されることを願っております。
福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。
以前、「吐くという技術」で
脱力のためには
息を吐き切ることが大事。
と書いたのですが
施術の前座として
「吐きの呼吸」を誘導していると
上手く吐ける方って
案外少ないことに気づきます。
多くは
ちゃんと全部
息を吐き切れてなかったり
よしんば吐き切れたとしても
「フーッ!」と
力んだ吐き方になっていたり。
目的は「吐くこと」ではなく
吐きをもって
「脱力すること」なので
緊張MAXでやってしまっては
意味がありません。
癒庵でお伝えしている
「吐き方のコツ」を簡単に言えば
意識するのは
「胸」ではなく「腹」
正確には下腹部(ヘソの下)
自分の体が
「人間の形をした浮き輪」だとして
ヘソの下に大きい「栓」があって
そこから息を
ブシュッと「抜く」イメージです。
「吐く」ではなく「抜く」です。
できればその時
「栓」に近い腹や腰だけじゃなく
背中から肩甲骨、肩や腕まで
体中がひとつながりの感覚で
一切の抵抗無く
瞬間で抜けることが理想です。
施術において
この「抜きの呼吸」ができると
技の入り方が格段に変わります。
抵抗なく手が入るし
抵抗なく伸びが入る。
もちろん施術時だけじゃなく
この「抜き」がちゃんと染み付けば
日常の無駄な緊張を抜けるし
ちゃんと疲れの取れる
グッスリ安眠にもつながります。
呼吸は意識せずとも
自動的に行われるものですが
自分で意識して
コントロールもできる優れた機能です。
せっかくなら
意識しないともったいない。
「胸」ではなく「腹」
「吐く」ではなく「抜く」
「か細く」ではなく「大きく」
「ゆっくり」ではなく「瞬間」
おまけで付けると
「フー」と吐くのではなく
「ハー」のほうがオススメです。
たかが呼吸
されど呼吸。
緊張ガチガチの体の方は
いきなりは難しいかもしれませんが
やってみて損はありません。
ぜひお試しください。
追伸
受ける施術が呼吸関係なしの
力任せの「押し揉み」や
力任せの「矯正」だった場合
それを抵抗なしの
無防備状態で受けることになるので
「抜きの呼吸」が
マイナスに働いてしまう場合があります。