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手の表現力

 

ここ最近
副業の似顔絵イラスト制作の仕事が忙しく

 

施術の合間はほぼ
シャーペン・Gペンでイラストを描いたり
パソコンで色を付けたりしています。

 

納得いくまで
描いては消し、消しては描きを
ただひたすら繰り返し。

 

色付けまで終わってから一から描き直し。。
てことも、しょっちゅうです。

 

福井の整体院
『からだ整え処』院長の近間です。

 

似顔絵なんで、「どれだけ似せれるか」
が一番大事なんですが

 

描くたびに手こずるのは
顔ではなく、「手」です。

 

顔を似せるのは
もちろん大前提なんだけど

 

まんま忠実に描く必要って
そんなにないんですね。

 

各パーツを少し大きめに描いたり
輪郭をちょっと大げさに歪めたり

 

逆にちょっとふざけるくらいが
唯一無二の味が出たりする。

 

いい意味で遊べるんです。

 

でも「手」って
そうはいかなくて

 

大きい小さい、太い細いの
多少の違いはあっても

 

基本的には
手のひらに5本の指がついている
という普遍的なもの。

 

しかも
鏡でしか見ることのない顔と違って
普段から見慣れている部分なので

 

多少の強弱はつけれても
一つ角度を間違えれば、もう違和感です。

 

ブロック状のいくつもの
小さな骨の集まりを

 

無数の筋肉や腱でつなぎ
構成されている。

 

だからこそ「手」の動きって

 

複雑で多彩で
他の部位とは表現のレベルが違うんですね。

 

表現が豊かというか。

 

そういえば
昔読んだ養老孟司さんの本に
こんなことが書いてありました。

 

「死体は気味が悪い」と
誰もが思うことだと思うが

 

死体の体の全ての部分が
気味が悪いわけではない。

 

死体を見て気味が悪い部分は
第一に「手」、次に「顔(特に目)」

 

なぜなら、顔と手は
人の体の中で一番よく動く
「情報を伝える部分」だからである。
(※ 要約してあります)

 

本業「整体」のほうで
メインとして活躍させている「手」。

 

幸い、描いているイラストは
「顔」がメインで「体」はほぼオマケで

 

手もそんなに
写実的に描くわけではないんですが

 

その精巧さを
その表現力を

 

副業を介して改めて知った次第です。

 

 

 

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