映画や漫画、小説など
内容やオチを知っていても
何回でも楽しめる性分で
家に置いてある漫画などは
何往復したかわかりません。
好きな作品は噛んでも噛んでも
ずっと味がして
何度でも笑え
何度でも泣けるんです。
福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。
7月終わりから8月初めにかけての
この時期になると
読み返したくなる小説があります。
「永遠の0」
太平洋戦争での神風特攻の話です。
V6の岡田君が主演で
映画にもなっていますね。
原作を先に知っていると
俳優がイメージと違うというパターンは
映画化あるあるですが
軍人や戦国武将を演じさせたら
岡田君は間違いありません。
今ではもう逆輸入的に
岡田君を浮かべて読んでいるくらいです。
戦争が終わって79年。
当時20歳前後で戦場に行かれた方達は
今、歴史の舞台から一人一人いなくなっていき
いよいよ戦場経験者の話を
直接聞くことは叶わなくなってきました。
「戦争は二度とおこしてはならない」
「戦死された方達の上に今の平和がある」
そんなことは共通認識として
全世界の人間が知っていることです。
ただ、それを漠然と
言葉として知っているのでなく
たとえ映像や書籍を通してででも
戦死された方達の悲惨さ、無念さを
心に染み込ませたうえで知っておきたい。
それを教えてくれるものの1つが
自分にとってこの小説です。
「零戦」だけでなく
「桜花」「回天」という非人道的な兵器。
若くして生きることを許されない
そんな十死零生の特攻に出ていった
ほとんどの方の心の内は
天皇バンザイではなく
日本を守るため、家族を守るため
そのための犠牲
と信じて散っていったと聞きます。
今、長生きが当然の時代。
その長い人生をできるだけ
しっかり動ける体で日々暮らせるよう
体を整える仕事をしている。
こんな幸せなことはありません。
明日は終戦日。
ちょうど今晩にも
再読が終わるところです。
読み終わったら細やかながら
黙祷をしたいと思います。