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日本人には「間」の美学がある。

 

と聞いたことがあります。

 

絵や写真であれば
あえて余白の部分を大きく入れたり

 

芸人さんのトークであれば
ボケ・ツッコミのテンポの空け方一つで
大ウケに繋がったり。

 

余白、テンポ、距離

 

全てに置き換えられる
「間」という言葉には

 

なにか日本風の趣というか
「深み」がある気がして好きな言葉です。

 

 

福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。

 

 

「命をさわる手」で受け手に触れる。
関連記事 > 手のあり方

 

このことを施術の大前提とした場合

 

その手を維持するために
必要なことがいくつかあるのですが

 

その一つに「間」があります。

 

わかりやすく言えば
「受け手との距離感」

 

洋風に言えば
「ポジショニング」となりますが

 

ここは格好つけて
「間」と呼ばせて下さい。

 

この「間」の取り方一つで
施術は大きく変わり

 

「力任せの施術」
になってしまうかどうかが

 

相手に触れる前に決まってしまう
と言えるほど重要です。

 

もし相手との「間」が近過ぎれば

 

必然的に背中が丸まり肩がすくむため
無意識に緊張状態となり

 

「命をさわる手」は
「モノをさわる手」へと変わってしまいます。

 

かといって「間」が離れすぎると

 

受け手によしかかる体勢
つまり体重を乗せざるをえなくなり

 

体を支える手や指は硬直し
「モノをさわる手」へと変わってしまいます。

 

そもそも体重を乗せられる受け手は
その強い圧に対して踏ん張りが入り

 

緩むどころではなくなりますしね。

 

自分の軸を崩すことなく
無駄な緊張が入ることもない

 

近すぎず遠すぎずの
相手との絶妙な「間」をとることは

 

結果、相手にも無駄な緊張を生ませない

 

全てに繋がる
「基本のキとなる一つの技術」
と言っていいかもしれません。

 

なんか
人間関係にも当てはまりそうですね。

 

もしかすると
「間」という言葉に深みを感じるのは

 

単純に
物質的やリズム的な間隔だけでなく

 

見る者、聞く者、触れる者が
その空間に無意識に感じ取る

 

「心の動き」も含んだ表現
という感じがするからでしょうか。

 

自分と相手とのベストな間。

 

僕の苗字は「間」が近いので
気持ち遠めに距離をおくよう心がけたく思います。

 

 

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