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「吐く」という技術

 

小学校の体育は
夏はプール授業だったんですが

 

各生徒の泳げるレベルで
ABC班に分けられていました。

 

完全カナヅチの僕の配属先は
ド初級レベルのC班で

 

水中に潜っての「宝探し」や
「股下くぐり」から始まり

 

最後は25mをクロールで泳ぎきる。
という超難題を与えられました。

 

プール最終日
先生の熱血指導の甲斐あってか
見事25mを泳ぎきりました が

 

後半は
ほぼ溺れていたんですよ先生。

 

福井の整体院
『からだ整え処 癒庵』院長の近間です。

 

クロールの指導の際
先生が言っていたのは

 

「とにかく息を吐け」

 

横を向くたびに
何回も顔を上げて息継ぎしなくていい。

 

吐いて吐いて吐ききって
その時に初めて息継ぎすればいいんだと。

 

ヘタクソな息継ぎのたびに
酸素ではなく水分ばかり補給していた
ポンコツC班生徒達には

 

それは衝撃であり
苦手な息継ぎの負担を減らしてくれた
嬉しい言葉でした。

 

時は流れて20代前半
音楽番組の最盛期。

 

とある歌番組で
とあるアーティストが歌を熱唱してる時

 

フレーズ間の一瞬に
すごい息継ぎをしているのが聞こえました。

 

これだけの息継ぎ量ってことは
たった1フレーズに
全部息を吐ききってるに違いない。

 

だからこそ、これほどの声量と
声の伸びにつながるのか。

 

以降、カラオケの際の
参考にしたものでした。

 

今、施術の前段階として
「吐きの呼吸」を誘導していますが
過去記事「◯◯の呼吸」

 

水泳、歌、整体

 

意味合いは違うかもしれないけど
共通するところとしては

 

吐ききること。

 

ここぞって時に
しっかり吐ききれば

 

出した分だけ
ちゃんと自然に入ってくるもので

 

そしてそれはきっと
呼吸だけに限らず

 

バケツの水も、満員電車も、食べ物も
お金も、エネルギーも

 

形あるものから
ないものまで

 

気持ちよく出した分だけ
気持ちよく入ってくる。

 

という
気持ちの良いシステムがあるようです。
過去記事「出すことの大事」

 

この世の「流れ」の
真理なのかもしれません。

 

泳ぐ際
しっかり吐ききることが大事と
教えられた少年が

 

歌う際
しっかり吐ききることが大事と
学んだ青年が

 

中年になった今
こんな悟った風なことを考えながら

 

しっかり吐ききることが大事と
呼吸を誘導している。

 

人生って面白いですね。

 

 

 

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